《MUMEI》 「リュート──」 「‥?」 囁く声が降ってきて、僕は目を開けました。 「アンリ‥様‥?」 「ごめんね、起こしちゃって‥」 「いえ、滅相もございません」 「ありがとう」 「?」 「連れて来てくれたんでしょ?」 「はい──、ですが‥」 どうやらアンリ様を見つめている内に眠り込んでしまっていたようです──。 「申し訳ございません、ついうっかり──」 クスリ、と笑い声がしたのはその時でした。 「謝らないで。私が先に寝ちゃったんだし──。ね?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |