《MUMEI》 「お前‥‥‥今まで‥」 「ちょっとな」 苦笑した草助をみるなり、雛菊は安堵して目を潤ませた。 「心配を掛けおって‥」 「わりい」 そう言うと同時に、草助は相手の刀を払った。 払われた刀は空を舞い、地に突き刺さる。 「観念すっか?」 相手は諦めたか、地から刀を抜き取るとその場を立ち去った。 「──ふうっ」 「‥‥‥‥怪我は無いか」 「ぇ?」 「怪我は無いのか」 「ぁぁ、大丈夫だって、大した事──」 「しておるのか!?」 「な、何だよ急に‥」 「来い」 「おいっ、雛──、華郎‥!?」 前へ |次へ |
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