《MUMEI》 『いらっしゃいませ、どうぞ、此方へ。佐渡くん〜ケーキと紅茶をお願いね。』 『はい。』 僕はトレイに二人分のケーキと紅茶を乗せてお客様の元へ運んだ。 『え?父さん?母さん?』 お客様として〜そこに居たのは、僕の両親だった。 『進…どうして?』 母さんが尋ねる。 『進!お前は何を考えているんだ?大切な時期に〜無駄に時間を潰して…』 父さんが怒鳴る。 『うん、黙って出て行ったのは謝ります、ごめんなさい。心配掛けて…でも…僕の話もちゃんと聞いて?』 前へ |次へ |
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