《MUMEI》
アキラ
ブォーン。

ガチャ

コツ、コツ、コツ…

「はじめまして!もしかしてオマエが美鈴!?なぁ、俺の車凄いだろ?乗ってみたい?」

「…うん。」

アキラと出会ったのは
あたしが15歳の時。
初めて金髪に染めた
夏休みだった……

あたし、近藤美鈴。
(こんどうみすず)
今は高校一年生。
東京生まれの
女子校育ち。

学校はすんごく厳しくて
クラスは勉強好きな真面目ちゃんばっかり。

そんな中、先生に反発ちゃうような子も出てくるわけで…。

あたしはいわゆる、
「悪い子グループ」
の中の一員。

世の中、何が正しくて
何が間違っているのか。

なにかと答えを
押し付けてくる、
強引な大人ばかりで

それが正しい答えなのかもよくわからない。

「なんでダメなの?」

って聞いたって
結局面倒臭がられるのがオチってやつ。

そうやって
言う事きかない子は
「悪い子」という
レッテルを貼られる。

うちらを居づらくさせて「真面目」になる事を望んでいるんでしょう?

ほんと…くだらない。


こんな世の中終わっちゃえばいいのに。


そう、
美鈴はちょうど反抗期の真っ只中だった……

___________

「何食べたい?なんでも好きな物言ってくれ。」


ベンツのS600フルスモークで、ド派手に迎えにきたアキラ。

見た目もガッチリ体型で
スーツがヤクザっぽい。

年齢は30歳位といったとこか…


美鈴は少し後悔していた。

(やっべぇ〜、なんか変なの引っ掛かっちゃったよ。)

「いやぁ〜美鈴はハッピーだよ!?こんな俺と知り合えるなんて。お前は世界一幸せな高校生だよーアハハ!」

そう言って自慢話を続けるアキラ。

あたしは、ビビってるのがバレないように、ただひたすら造り笑いで愛想よく頷く。


アキラと美鈴が
出会ったのは、
今時流行りの
「出会い系サイト」

色んな目的の人が無料で利用出来る便利なシステムだが、
裏交渉や犯罪という事件が発覚する事も少なくない。

美鈴もそうだ。

純粋な出会いと見せかけて、

援助交際…


そう、お金で割り切った関係を求めてくる男をターゲットに

大金のお小遣いを稼ごうとしていたのだった。



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