《MUMEI》
ベッドに寝そべる様に指示すると惇は素直に寝そべった。
顔は当然ながら耳まで真っ赤に染めて片腕で表情を隠している。
だらんと投げだした脚はちょっとだけ日に焼けていて、細くて体毛が羨ましい位薄くて。
しかし身につけているのはおばさんガードル。
胸から腹にかけて菱形のネットがついていてその菱形の中央に蝶々の刺繍が施されている。
俺はちらりと自分の身につけているガードルを見る。
ああ、お揃い…ニヤリと笑いが込みあがる。
惇の股間は半分反応していてそれはガードルからはっきりと読みとれていて更に、本当に惇には悪いけど申し訳ねーけど
笑えて笑えて!!
笑いを死に物狂いで堪えながら震える指先で惇のシャツの袖を利用して両手をぎちぎちにくくり縛り上げる。
「そんな事しなくたって抵抗しねーよ…逃げねーよ…」
惇は薄く眼を開けながら恥ずかしそうに大人しくされるがままに見ている。
「わかんねーだろそんなの?俺非力だから惇に本気出されから押さえ込める自信ねーし」
「うそつけよ、裕斗以外と力あるじゃん」
くくりつけた両手にベルトを通してベッドの柵に引っかけてそれをきっちり締める。
ベルトの輪っかに確保された惇の出来あがり…。
全ての準備は整った。
「惇、わりいけど眼閉じてて…、見てられると恥ずかしいよ」
「…………うん」
俺のはにかんだ表情に騙された惇は眼をきゅっと閉じた。
俺はそんな惇に気付かれない様にバッグを引き寄せて、息を殺しながら、そっと……取りだした。
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