《MUMEI》 可愛い犬はましろの足をスリスリしてきた。 「こら、天国に逝きなさいって言ったでしょ。私に懐いてくれるのは嬉しいけど、天国に逝ってくれた方が私としては――」 言い終わると前に、犬は後ろへと走り出した。 「あっ!ちょっと!」 ましろは犬を追いかけるように後ろを振り返った。 「―――!!嘘…。」 そこにましろと同じ中学の制服を着た、1人の少年が歩いてきていた。 前へ |次へ |
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