《MUMEI》

「そんな…。」


セツはその場に跪いた。


「俺は罰神になれたことを後悔なんかしていません、むしろ感謝しています。

大事な家族、しろもを殺した殺人者に罰を与えることが出来、地獄の大王神様には言葉では表せないほど感謝しています。」


「でもセツ、心のどこか隅で人間に戻りたいって思ってことあるだろ?」


「!!」


「我輩はセツに人間としてのチャンスを与えたいのだ。」

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