《MUMEI》

地獄の大王神はセツを見た。


「驚いているようだな、セツ。」


声は低くなく、青年らしい声だった。


「あっいえ。」


みんな
地獄の大王神様を
見たら
驚くだろうな
あの低い声と姿に
ギャップがあるもんな


「セツ、人間になってもここであったことは忘れない。」


「はい。」


「思い出は大切にしろ、辛い過去も楽しい過去もお前の人生の一部だ。」

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