《MUMEI》
父親
彼の父親は絵に書いたような「厳格」な父親だった。
宿題をしてないと嘘をついて遊びに行ったり、知り合いの人にちゃんと挨拶をしなかった、そういう理由で彼を一晩中ベランダに放置したり蹴りを二、三発お見舞いされるのは当たり前だった。
彼の父に言わせれば、これは彼が「幸せ」になるための「しつけ」だという。
嘘をつく人間は人として信用されない、挨拶という礼儀もなってない人間は「礼」がない=「失礼」と見なされ誰からも相手にされないのだと決まっていう。
だから、これは「しつけ」なのだと彼の父はしつこいぐらい彼に言った。
そして、それを言うのはきまって体罰的なものがあった後だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫