《MUMEI》

『とりあえず、歩くぞ!ほらっ!』
オレの手を取って歩き出す右京。


『うん…』


『おっ♪良いもの〜発見!行こ〜真人♪』


『ん?ちょっ…コレ?』


連れ込まれたのは…プリクラならぬインスタント証明写真室の中。

シャーーッ…暗幕を引いて…右京が、オレを抱き締めた。


『ん…真人…もうダメ!キスさせて…』
そう言って〜オレの唇を塞ぐ。


『や…うっ…きょう、こんなとこで…恥ずかしいよ。』
小声で囁く。


『大丈夫だよ、誰も気にしないって…な!』

そう言いながら〜耳や首筋に迄、唇を這わせた後〜散々、オレの唇を貪った右京は、スッキリした顔で、写真室を出た。


その後から…よろけながら、出て行くオレ。右京に付き合うと、身が持ちません…ドキドキし過ぎて…。

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