《MUMEI》
恐る恐る学校に登校した。
もしかしたら私のせいで負けたって学校中の噂になっていて、もしかしてたら今日から皆に相手にされないかもしれない。
ま〜そうなっても?
……
やだって!ありえないありえない!!
しかし普通だった。
普通に一日が始まった。
同じソフト部のクラスメイト
普通に笑いながらいつもの仲良しの子と話してる。
私の隣にも当たり前みたいに親友の唯が居て。
試合残念だったね
でもニ位なんて凄いじゃん
期末テストの勉強してる?
夏休み夏季講習申し込んだ?
今日の給食ジャージャー麺!楽しみ〜…
他愛のない会話
放課後いつもの様に校庭に行った。
二年の後輩達が一例に並びご苦労様でしたと頭を下げた。
去年私もやった好景。
これね、やっと威張ってる先輩から開放される、今日で先輩達の天下は終わったって、そんな意味をも含めた儀式なの。
分かっているけど、
分かってんだけど
やっぱり、うれしいね。
皆、私を責めなかった。
皆、それぞれに昨日の事は消化したんだろう。
今度は受験生という新たな顔にならなければならない。
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