《MUMEI》

次の日。


駅のホームで、蓬田がおれに訊いてきた。



「ねえ、…勇作さんって―…椎名くんの、お父さん?」


「え?…ああ、言ってなかったっけ。そうだよ」



いきなりなんだろうと思ったけど、
師匠やおふくろの口から聞いた名前だったのだろう、疑問に思っても仕方ない。



「…そっか。―…じゃあ、椎名くんは清水さんのこと、どう思う??」



―…?いったい、何を知りたいんだ??

不思議に思いながらも、おれは素直に答えた。



「どう思うって―…すげえ、尊敬してるよ」



すると、蓬田は一瞬目を伏せた後、おれを真直ぐに見て言った。



「―…じゃあ、お父さんとしてはどう思う??」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫