《MUMEI》

「…へ??―…それって、清水さんのこと?」



突拍子もない質問に、首を傾げる。



蓬田が真剣な顔で頷くので、おれはまた素直に答えた。



「えっと…いい父親になると思うけど」



だけど、何でいきなり??
清水さんに、父親になる予定があるようには思えないけど―…



蓬田は、少し困ったような顔をした。



「―…うん、そうだよね…」



そんな蓬田の呟きが聞こえたのと同時に、
列車到着のアナウンスが鳴った。

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