《MUMEI》
犬はクリームという名前を貰い、男…
松山明君家の子になった。
事故の後遺症で前足が少し不十分になったけど、今は幸せに暮らしている。
洗われたクリームは真っ白でなかなか男前の犬だった。
明君は小学生の頃から新聞配達のアルバイトをしていた。
受験生だからあの日でやめる事になっていたから私にさよならをしただけだった。
ちょうど私の家で配達が終わって持参していたパンや魚肉ソーセージを食べていただけだった。
偶然。偶然偶然偶然。
クリームが出没した場所の近くに明君の家がある。
私は今日も勉強道具を持って尋ねてきていた。
そう、同じ高校に入る為に、一緒に勉強している。
夏休みももうすぐ終わる。
後輩達は新人戦に向けてがむしゃらに練習している。
私はすでに部活の日々を思い出にかえて、目標を別な事に変えて前を進んでいる。
あの後
ちゃんと
好きって言ったよ
どっちの犬に
言ったのかは
それは
秘密
恋が叶ったのかも
秘密
END
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