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《MUMEI》 おれが道場の外に出ると、 『おれ』―…蓬田が階段に腰掛けて待っていた。 「…気持ち、伝えられた??」 微笑んで首を傾げる蓬田。 「…おう、―…ありがとな!!」 「ううん、良かったね!」 ―…蓬田がいなきゃ、 おれは師匠の気持ちに気付いてすらいなかった。 本当に、感謝してる。 「じゃあ、帰って準備しよっか!!」 そう言って立ち上がると、蓬田はにっこりと笑った。 ―…その優しい笑顔に、 何度救われたか分かんねえよ、ホント。 前へ |次へ |
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