《MUMEI》

「リュート、ほらっ」

「?」

「見て、あそこっ」

「───────」

示された先。

何やら──光が降ってくるような‥。

そう思っていると‥

「──ぁ‥」

流れ星‥でしょうか──。

ですが、1つや2つではありません。

次から次へと、数え切れない程の星々が降ってきます。

「これは──‥」

「流星群っていうんだよ」

「全て‥流れ星なんですよね──」

「うん。綺麗でしょ?」

「はい、とても」

「リュート」

「はい‥」

「ごめんね、内緒にしてて──」

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