《MUMEI》 削ぎ落とされ宝物は宝箱に大切に仕舞っておくものなのに、何処にあるのかさえわからず、宝箱の中も玩具箱の中からも見付かりませんでした。 布団に入って考えます。 もしかしたら、 甘い、考えかもしれません 兄ちゃんがさようならを言わなかったのは、鈴のことを思い出したからじゃないか、 学校は楽しいです でも、それと同じくらい兄ちゃんに学校のことを話すことが楽しかった。 兄ちゃんの出していたサインをどうして気付いてあげれなかったのだろう。 兄ちゃんはすぐ助けてくれたのに。 ぼくが今度は助ける番だ。 前へ |次へ |
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