《MUMEI》

アキラさん達と車を見に来た

麻美もエリもへべれけに酔っていたのに、
化粧決めて、バッチリ復活してる…
凄い肝臓の持ち主だ…

アキラさんの知り合いの店だ

増田さんって言うんだって…
俺、名前知らなかった

職人さんの酒井さんも来てた

2人とも、あの夜、麻美を助けに来てくれてた人だ 
麻美…大丈夫かなぁ…

思い出して、不愉快な気持ちにならなければいいけど…

増田「オス、優斗、出物があるんで、声かけたんだ」
アキラ「マス、優斗にポンコツ売るなよ」

増田「うちは、ポンコツ売る店じゃないぜ」

酒井「オス、麻美ちゃん」
麻美「こんにちは」

エリ「麻美、優斗運転大丈夫なの?」

麻美「う、ん…たぶん…」
エリ「…外車ばかりだよ…置いてあるの…」

麻美「…だね…」

俺「…修理代ね安い車がいいなぁ…」

増田「大丈夫だよ、優斗、面倒見るから、」
「乗ってれば、直ぐ上手くなるよ」

俺「…はは…」

アキラ「女も、乗って上手くなったんだろ、大丈夫、自信持てって!」

アキラさんに背中たたかれた

エリ「アキラ、下品だよ…」

増田「凄いの?優斗」

増田さんが麻美に聞いた

麻美「…し、知りません」
麻美が赤くなった

アキラ「失神させたみたいだぜ!」

麻美が赤面して、俺の後ろに隠れた

増田「スゲーなぁ!」
「優斗、お前」

笑ってる

エリ「ごめんぬ、麻美、根はいい人達なんだけど…」
麻美「あ、うん、大丈夫」
エリ「アキラの友達って、こんなんばっかりなの…」
小声で女達の会話がした
 
酒井「……」

増田「酒井、凹んだのか?」
酒井「大丈夫…」

ん?酒井さん、どうしたんだろ

アキラ「…酒井、あきらめろ…」

酒井「いや、わかってるんだけどな…」

エリ「酒井さん、今日はどうして?ここに?」

増田「…エリちゃん、わかるだろ」

エリ「…」

増田「酒井、泣くなよ」

酒井「バカ、泣くかぁ、」
アキラ「相手が悪すぎたな」
酒井「…まったくだ…」

エリ「でも、来たんだ?」
酒井「…ん…まぁね…あんまりイジメるなよ、エリちゃん…俺、泣くぞ」

みんな笑ってた

俺と麻美は、意味わからずキョトンとしてた

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