《MUMEI》

そのとき、1人の男が近づいて来た

エリ「!タケ来たよ…」

アキラ「…」

タケ「ちわーす」

スゲー、ヤンチャそうな奴だった

タケ「あれ、この娘、噂の麻美ちゃん?」

噂?、なんの噂だ…

タケは、明るく、ジョークも上手く、場に溶け込んで来た

社交性あるっていいなぁ

暫く雑談してたとき

キャリアカーに乗せられて車が入って来た

増田「お、優斗、来たぞ、あの車だよ」

麻美「小さいね、優斗でも運転出来るんじゃない」

皆が笑った…

バカにしてるな、こいつら
確かに、運転できそうだ…右ハンドルだし… 

アキラ「ミニクーパか!」
増田「ターボだから、早いぜ」

麻美「かわいい、私にも乗れそう」

増田「麻美ちゃんに、似合うと思ってさ」

車の説明を受けてるとき

タケが盛んに、麻美にちょっかいだしてた

麻美の機嫌が悪くなってる…

周りも、気付いてるから…雰囲気悪い…

酒井「オイ、タケ、いい加減にしろよ」

タケ「なんすか、酒井さん、関係ないっしょ」

タケ「麻美ちゃん、俺の車に乗せてあげるよ、おいでって」

酒井「迷惑がってんだろ、タケ!」

タケ「…酒井さん、俺はあんたとは、違うんだ、ほっといて下さいよ」

酒井「なんだと、タケ、誰にもの言ってんだ、お前…」
超険悪な雰囲気になった

タケ「いい女見たら、口説くの当たり前でしょ、」

「麻美ちゃん、仲良くしようって、あんなダサ彼、ほっといてさ」

アキラ「オイ、タケ、俺のダチに何て言った今…」

タケ「なんすか、いいっしょ、別に…」

エリ「…いい女見ると、いつも、ああなの…あいつ」
麻美「チャラ男なの?」

エリ「ホスト崩れよ…大っ嫌い…」

麻美「なんかあったの?」
エリ「私の友達に手を出したの…」
「友達も悪いんだけどね…簡単に付いて行っちゃったから…」

麻美「…面倒くさいなぁ…」

酒井さんとタケが胸ぐら掴みあってた

酒井「お前がどうこう出来る女じゃないんだよ」

タケ「酒井さんには、関係ないっしょ」
「やられちゃった女なんだから、いいじゃないっすかぁ」

酒井「黙れ!!」

酒井さんの拳が… 

男、酒井さんの右手掴んで止めた

酒井「……優斗…」

俺「殴っても、しかたないっしょ…ね、酒井さん」

酒井さんがタケを突き放した

タケ「麻美ちゃん、俺が楽しくさせて…」

麻美「私に何の用?」

タケ「いや、楽しく…」

麻美「用があるのは、身体かな?」

タケ「…そりゃ…」

麻美「薄っぺらい、男に用ないよ」

タケ「…」

麻美「私に声かけるの?」「自分見て、物言ってる?」
タケ「随分じゃねーか、なんだ、その…」

麻美「やられちゃった女だから、何?」
「自分もやらしてって?」
「安く見られてるねぇ、私…そんな安い女に見える?」

タケ「…」

麻美「私は、あんたに用ないわ」

「増田さん、車見せて」
麻美が増田さんに笑顔で言った

増田「お、おう、座って見て、麻美ちゃん」

麻美を運転席に座らそうとドアを開けた

タケ「ちょっと待てよ」

麻美の、手を取ったタケ 
俺、その手を掴んだ

タケ「んだよ!、てめぇ!」

俺、力一杯手を…

タケ「い、痛っ!」

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