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《MUMEI》 「疑ってはおらぬ。只確かめてみただけだ」 「それ食ったらさ、後で団子も食わせてやるな」 「‥草助」 「ぁ‥？」 「‥狙われているのは間違ない。気を抜くで無いぞ」 「ぁぁ‥」 「あの男‥‥‥殺しややも知れぬ」 「‥！？」 「お前‥本当に只の旅侍か‥？」 「ぇ、何言い出すんだよ急に‥」 「お前は只の旅侍とは思えぬ」 「何でだ‥？」 「お前の早技といい、剣捌きといい──‥以前から不思議に思っていたのだ」 雛菊は一つ息を吐き、続ける。 「‥お前──‥何者なのだ」 前へ |次へ |
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