《MUMEI》

絡まる手足、唇から溶け合うみたいに熱っぽい口付けを交わして
躱の芯まで伝導し、舌が、体中を惑う。


「 国雄……きょ 今日…………すンごィ……っ!」

光は力無く、支えていた肘を崩す。
反動で沈み込む腸内に、耐え切れずに唾液を垂らす。

人間が蕩けてゆくってこんなんなのか……



「アゥ…… ンッ……ふ ふぁ ……イッ……」

布団に、掴んだ指の跡が刻まれる。


「はぁっ ……ひかる……えろい…… 」

ぐちゃぐちゃに汗やら体液が混ざり、音は滲み出て、脳髄を直接揺れ動かす。

最もドーブツらしい無意識下での愛し合い方だ。

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