《MUMEI》 絡まる手足、唇から溶け合うみたいに熱っぽい口付けを交わして 躱の芯まで伝導し、舌が、体中を惑う。 「 国雄……きょ 今日…………すンごィ……っ!」 光は力無く、支えていた肘を崩す。 反動で沈み込む腸内に、耐え切れずに唾液を垂らす。 人間が蕩けてゆくってこんなんなのか…… 「アゥ…… ンッ……ふ ふぁ ……イッ……」 布団に、掴んだ指の跡が刻まれる。 「はぁっ ……ひかる……えろい…… 」 ぐちゃぐちゃに汗やら体液が混ざり、音は滲み出て、脳髄を直接揺れ動かす。 最もドーブツらしい無意識下での愛し合い方だ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |