《MUMEI》 「本当?」 「はい、本当です。──アンリ様?」 アンリ様は、僕にそっと寄り掛かってこられたのでした。 「また、見れるといいよね」 「はい、そうですね──」 「ふぁ‥」 「御暇致しましょうか‥?」 「ううん。もう少し──ここにいてくれる?」 「はい、ですが‥宜しいのですか‥?」 「いて欲しいの。だから──」 「畏まりました」 「ごめんね、我儘言って」 「いえ、アンリ様──、僕は何でも御命令を御聞きする事を約束しました。何卒、ご遠慮なさらず」 前へ |次へ |
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