《MUMEI》 宇佐美様『坂崎先生が、一度、口を滑らせて、その名を口にしたのです。 坂崎先生は〜僕に口止めして…それからは、僕ら二人の時には、清と呼ぶように…。 坂崎先生は、あなたの名前を口にする時には、いつも楽しげに優しい顔でした。 一番大切な友だと…』 …はっ、ならなんで、黙って居なくなんだよ。 『橋元先生?大切だからですよ…悲しませたくなかったから…苦しませたくなかったから…じゃないですか?』 …宇佐美…お前、泣き虫のお坊ちゃんじゃなかったんだな…。 でもな…言って欲しかったよ、俺は…。 『一番大切な友…』 か…まあ、アイツの気持ちが、知れて嬉しいけど…。 『宇佐美…いや宇佐美様!ありがとう。』 俺は照れ隠しに、少しふざけてお礼を言ったんだ。 前へ |次へ |
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