《MUMEI》

無事、式も終わり、記念撮影

いよいよ、階段の所で
ブーケトスだ

俺達男は、関係ないから、離れた場所で見てた

茜さんも、人妻だから
関係ない

茜「もらってこようかしら」

酒井「止めとけよ人妻なんだから」

増田「旦那に飽きたのか?」

茜「式あげてないからね…」
やっぱり女性は、結婚式って、大きなイベントなんだな…
金貯めなきゃな…

車買っちまったしなぁ…

酒井「なんか、ごたついてるぜ」

「!」

エリ……ブーケ、麻美に手渡ししてた……

麻美…泣いてるのかなぁ
エリに肩抱かれてた
 
茜「優斗、麻美ちゃん、ブーケ貰ってたね」

俺「うん」

茜「一緒になるんでしょ」
俺「もちろん、そのつもりです」

茜「よかった」

俺「?」

茜「あら、不思議?」

俺「いえ…」

茜「優斗とは、曖昧な関係だったけどね、
好きでもない人と、何度も肌重ねるほど、
スレてないわよ、わたし」
「優斗には幸せになって、ほしいの…」
「麻美ちゃんにもね」

俺「はい」

増田「…ここに、泣いてる男、1人居るけどどうします…」

酒井「…俺の事か?」

茜「ふふっ、誰か紹介しようか?」

酒井「…茜の紹介は嫌だな…」

増田「こりてるねぇ、お前」
…何かあったな…
でも、スルーしよう、ここは…
 
 
アキラ「ありがとな、こんな田舎まで」

俺「どうせ、田舎ですけどね」

アキラ「あっ、優斗の地元でもあるんだよなぁ」

俺「おめでとう、アキラさん」

茜「おめでとう」

酒井&増田「おめでとう」
アキラ「あっ、オイ、」

俺達、アキラさんに、お祝い押しつけて、その場を去った

増田「こうでもしないと、受け取らねーからな」

酒井「違いねえ」

茜「じゃあ、私達は帰るわね」

増田「じゃあ、またな、優斗」

酒井「またな」

俺「はい、また、」
「気を付けて帰ってくださいね」

手を上げて、去って行った
なんか、格好いいなぁ

さっぱりしてて、律儀で
 
みんなを見送った
 
 
麻美「帰っちゃったの?」
俺「うん」

麻美「私、挨拶もしてないよ」

俺「帰ったら、ゆっくり、遊びに行こうよ」

麻美「うん」

俺「エリは?」

麻美「披露宴に行ったよ」
俺「エリに、おめでとう、言えなかったな」

麻美「そうだね…」

そのとき、後ろから声がした 

「ねえ、麻美、彼氏?」

麻美「うん」

振り向くと、女子が4人

「麻美、紹介してよ」

麻美「えっ…?!」

「なによぉ、勿体ぶらないでよ」

麻美「…紹介って…」

「!ぁ゙!」

「なによぉ、ナツ、変な声出して、みっともない」

なっちゃん「…優斗、君…」

「ぇえ゙!!」

俺「…クラスメート…忘れないでね…」

「ぁ゙、ぁ゙、えっ?、優斗…」

俺「なっちゃん、久しぶり」

「麻美ぃ、どうなってんの?!」

麻美「こうなってんの」

麻美が俺の腕に抱きついた 
 
みんなの、ひっくりした顔が、おもしろかった

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