《MUMEI》

俺の実家に向かう、車の中で

麻美「噂、ひろまるね」

俺「だね」

麻美「のぞみちゃん、恨むかなぁ…私の事」

俺「…あいつら、その話し、してるんだろうなぁ」

麻美「なっちゃんは、もう、結婚してるから、恨まないよね」

俺「何でなっちゃんが?」
麻美「鈍感でしょ…優斗…」
俺「?」

麻美「なっちゃん、昔、優斗の事、好きだったんだよ、前に話したじゃん」

俺「そうだっけ」

麻美「…茜さんと、何話してたの?」
ぶっきらぼうに、麻美が聞いてきた

俺「ブーケの事」

麻美が手にもってるブーケを見た

麻美「………」
 
俺「麻美、似合うだろうなぁ、ウエディングドレス」 
麻美「…着たいなぁ」

俺「俺が着せるよ」

麻美「……」

麻美の手を、握りながら、車を走らせた
 
 
実家に到着

麻美、以前住んでた家を見た
麻美「なつかしいなぁ…」
俺「思い出あるもんな」

麻美「悪い、思い出もあるけどね…」

俺「…悪くても、良くても、今の麻美のルーツだからね、
全部、ひっくるめて、麻美だよ」

麻美「…うん…」

俺「行こう」

麻美「何て、話してあるの?」

俺「麻美を連れて行くって」

麻美「なんか、緊張するなぁ」

俺「よく、俺ん家で、飯食ってたじゃん、」

麻美「…それと、これは、別よぉ」

俺「初対面じゃないんだから、大丈夫」
「行こう」

麻美の手を引っ張った

麻美「汗、凄いの…」

麻美、手に汗かいてた

俺「…なんか、俺まで緊張してきたぁ…」

麻美「優斗、自分家じゃない…」

俺「それと、これは…」

麻美「クスッ、私が言ったよ、その、言葉」

俺「だね…」

笑ったら、少しだけ、緊張が取れた

俺「ただいまぁ」

玄関を開けた

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