《MUMEI》 連携プレー「毎回あれじゃ大変じゃないか?」 「まあね。どこ行っても注目の的だよ」 (柊も美形だしな) 柊の母親の楓さんも、年齢の割に若くて可愛い感じの女性だったし、三人でいればかなり目立つだろうと思った。 その時 「…あなた達も目立ってるわよ」 俺達を誘導してくれている看護婦が、ポツリと言った。 「…だってさ」 俺は、志貴と柊と頼を順番に見た。 「いや、祐也もだから」×3 「へ?」 (俺も?) 首を傾げていると (ま、松本まで?) 合計四人にため息をつかれた。 「着きましたよ」 そして、子供達が集まるプレイルームに俺達は入った。 入った瞬間 「う…るさ…っ」 子供特有の高い歓声に、俺は思わず耳を塞いだ。 「はいは〜い、皆静かにしてね〜 あ、お触りは駄目よ」 看護婦が駆け寄ってくる子供達を、慣れた動作で止めていた。 続いて 「静かにしなさい!」 志貴の凛とした声に、室内が一気に静かになり 「「いい子だね」」 柊と頼の笑顔に、子供達が見とれ 「じゃあ、準備しますね」 松本が、テキパキと動いた。 (…俺、出番無し) 前へ |次へ |
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