《MUMEI》
第十華
「雛菊──お前さぁ」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「雛菊?」

「!? なっ何だいきなり覗き込みおって‥!」

「いや、何かぼーっとしてっからさぁ」

「だ‥だからと言っていきなり覗き込むなっ」

「雛菊‥?」

「少し休憩するか」

「ぁぁ‥」

 草助は戸惑いつつ、雛菊の後に続く。

「腹減ってんのか?」

「何故そう思う」

「いや、だって何か機嫌悪──」

「くなど無い」

「なぁ、やっぱさっきの事──」

「それは無い」

「じゃあ何で──」

「分からぬか」

「‥っと──‥」

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