《MUMEI》

するとその時、扉が開き廊下の光が部屋に流れ込んだ。


「セツっっ!!」


開かれた扉の所にはアラムルが立っていた。


「ア、アラムル!!」


地獄の大王神は、意味ありげに微笑んだ。


腕輪はセツの手首にはまりかけていた。


「セツ、お前…。例え人間になったとしても、俺様たち親友だよな!」


セツは目を見開き、アラムルを見た。


腕輪はセツの手首にはまり、セツは消え始めた。

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