《MUMEI》

『ほらっ、姉さん、早く…』


『待ってよ、はい、綺麗に蝶々結びが出来たわ!』


首長竜の長い首に〜ピンクの布が巻かれた。『成る程ね、君の為のリボンだったか!似合ってるわよ(笑)』


『ナイスアイデアでしょ?姉さん。』


『ま…ね、あんたにしちゃ上出来よ、よしよし。』


(ワタシ、モウ カエラナクチャ…ホントウニ アリガトウ!)


『何処まで帰るの?』


(ネス湖マデ…)


『え?ここの池って〜そんな処にまで繋がってるんだ〜凄い!』
驚く二人の前から…首長竜が消えていった。


『あのさ、ここ池だよね…湖と池って…違うような…』


『しーーっ!姉さん、知らんぷりするのよ、知らんぷり…』


♪ピンポンパンポーン園内に残っている方は、間も無く閉園になります〜門までお急ぎ下さい〜♪


『ヤバッ!走るよ、姉さん。』


『あ、待ちなさいよ。』
慌ただしい二人でありました。


さて本日はここで閉店で御座います。


またのお越しをお待ちしております。


おしまい…

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