《MUMEI》

「でも私、身長低いよ」


「それなら大丈夫、ヒョーリがやる役は12歳の王子だから」


「12歳…」


「ねっ!ヒョーリお願いお願いお願い!」


ひづきは雹里を拝むようにしながら言った。


雹里は断ることが出来ず、うんと言った。


その前に
断る理由もないのだが


「ありがとうヒョーリ!大好きだよ!!」


ひづきはヒョーリに抱きついた。

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