《MUMEI》

星羅はバンっ!と音をたて、台本を閉じた。


雹里に抱きついていたひづきは、雹里から離れて星羅を見た。


星羅の顔は赤くなっていた。


「どうしたの星羅?」


「良く理事長許可出したわね!やっぱ第2希望で上がっていたメイド喫茶&執事喫茶の方が良かったんじゃない!」


「だって、それ他のクラスもやってるんだもん。同じのやったって、面白くないよ、それにみんなやる気満々だよ」


ひづきは教室を見渡した。

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