《MUMEI》
下校
「あ!雪奈!一緒に帰ろう?」
「うん!帰ろう!」

「ねえねえ、さっき真と何しゃべってたの何?」
「え?あぁ。あれね。私の前世の話。」
「え?前世?雪奈そんなの覚えてるの?」
「うん。そうだよ?すごいでしょう。」
「アハハ〜。すごいすごい。」
「あ〜。信じてないでしょ?」
「うん。でもちょっと気になるなぁ。どんな話し?」
「・・・・・・・・・・・・・内緒!」

刹那があんな子だったなんていったらショック受けるだろうからいえないや。
見かけによらず繊細だし。

「え〜。じゃあさ、なんで前世を思い出したの?生まれた時から覚えてた・・・・・・・んだったらもっと早くにいってるよね。じゃあいつ?」
「ほら、刹那の愛しの真くんと私の階段事件の時に思い出したの。」
「もう!『愛しの』だなんて・・・・・・・!」
「でもあってるでしょ?」
「・・・・・・・・・そう、なんだけどさぁ。」
「でしょう?」
「あ!そうだ。今日家で遊ばない?
真も来るし三人で格闘ゲームやろうよ!」
「いいよ〜。でも宿題してからね?」
「え〜。」
「『え〜』じゃないの!じゃないと宿題やらないじゃない刹那は。なんってったって『サボり魔』って先生に言われてるくらいだし!」
「あははっ」
「あははっ。じゃない!もう!」

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