《MUMEI》 嗚咽『ん…や…』 宇佐美が抵抗したのが…またS心に火が着いちまって…。 『…いや…き…よらさん』 宇佐美にそう呼ばれ、酒の勢いも手伝って…今朝に至る…。 『………』 どーする俺!どーした俺!…。どうしょう…。 『ん…』 うおっ…宇佐美が起きた。 あ… ああ… あああ…気付いて…呆然として…思い出したらしい…。 『……やあ、おはよう』 動揺を隠しつつ、平然を装う。 『………』 あ、挨拶も無しなのね、虚ろな目を此方に向けた。 『あ、まずは、シャワー浴びろ…な?』 無言で、バスルームへ消えた。 …あ、バスタオル。 俺は、バスルームの脱衣室に入った。 『宇佐美〜バスタオル…ここに…』 シャワーの音に紛れて聞こえて来たのは〜宇佐美の嗚咽する声。 …だよな〜、俺みたいなオッサンに抱かれるなんて…泣きたくなるよな…。 …宇佐美、ごめんな。 前へ |次へ |
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