《MUMEI》 神の池 〈おれ〉前を歩く『おれ』の―…蓬田の背中を追いかける。 蓬田は、迷うことなく道を選んで行く。 「…かみさまのいけ」 ふいに、蓬田が立ち止まって呟いた。 「へ??…神様?」 聞き返すと、 「うん。おばあちゃんが教えてくれたの。 ―…ここは、『神様の池』なんだよ、って」 蓬田が指し示すそこに、 満月に照らされ、鈍く光り揺らめく―… …夢で見た池が、あった。 前へ |次へ |
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