《MUMEI》 光が、弱まっていく。 【…こんばんは】 あの透き通った声が、空気を震わせた。 光の中から現れたのは―… 少年、だった。 【蓬田要さんと、椎名みつるくんですね?】 そう言って、その少年はにっこりと微笑むと、 私達の前に進み出た。 …白い肌、白銀の髪、―…碧い瞳。 真っ白な服を身に着けたその少年は、 恭しくお辞儀をすると、その碧い瞳で私達を見つめてこう言った。 【初めまして。シラユキと申します。 ―…あなた達を、元に戻します】 前へ |次へ |
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