《MUMEI》

我が家は久しぶりだ……。

「あの茶色い屋根の家?」

国雄の指す家はまさしく俺の家だ……。


「……そうそう。」

怖いくらい変わっていない……。




  ピンポーン

「あ、悪い、自分の家だったのにな。」

何で押しちゃうかな国雄さんっ……!まだ心の準備諸々が出来てないっていうのに……!


「あ、お電話いたしました小暮です。光君と来ました。」

まだ会っても無いのによそ行きの笑顔全開で話す。


『……どうぞ』

こもった母さんの声が聞こえる。
うわ、本当に俺は帰って来てしまったんだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫