《MUMEI》
神秘的
「あれ‥」

「どうされました‥?」

「雨──」

「ぁ‥」

いつの間に──‥。

「これじゃあお庭には出られないね」

「御邸の中でも、楽しめる事はございますよ」

「うん‥」

アンリ様は、庭園へ出られない事を残念に思い、落ち込んでしまわれました。

「アンリ様──屋根裏部屋に行かれた事は御有りですか」

「屋根裏部屋‥?」

「はい」

「入口を知ってるの?」

「存じております」

「じゃあ行ってみようかな──」

「では、後程御連れ致しますね」

「うん」

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