《MUMEI》

「そういえば、僕にどんな用があったんですか?」


「ケーキの作り方を教えてもらいたいのですが。」


「教えるっ!?僕が?」


「はい。」


「でもどうして僕が…、僕じゃなくても他に凄い人はいっぱいいますよ。」


「お前のことは噂によって知った、アリスに美味いケーキを食べさせたいんだ、だから教えてくれ。」


「アリス…さん?」


「僕たちのお嬢様のことです。」

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