《MUMEI》

綺嘉は顔面に叩きつけられたタブレットケースを顔から取った。


綺嘉の顔は少し赤くなっていた。


「何すんだよ紫吾!」


『塁羅の邪魔をしたら、あの2人に迷惑かけるだろ。』


紫吾は白兎と黒兎を見た。


『じゃあ塁羅、悪かったな。』


「終わったら甘いもの作りますね。」


『あぁ。』


紫吾は綺嘉を引っ張りながら出て行った。

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