《MUMEI》

「少し──収まってきたようですね、雨」

「うん、でもまだ雨雲がかかってる──」

「風が出てきましたから、もうじき止むと思いますよ」

既に、雨雲が動き始めています。

「あ、太陽が出てきた!」

「───────」

雲の切れ間から差し込む、一筋の光。

それは次第に光の束となり、辺りを照らし出します。

とても神秘的な光景です。

「リュート、あれっ。あれ見て!」

「? ──ぁっ」

虹です。

それも、かなり大きな。

「綺麗ですね──」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫