《MUMEI》
死神
『赤字…』
不意に後ろから声がした。


貧乏神が振り向くと…物の陰から、二つの人影。


『死神…お前…久しぶりだな。』


『赤字、話は後だ。闇狐を捕らえねばならん。おい、烈火(れっか)!お前の不始末が〜こうなったのだ。良く見ろ!』


『クソッ…親父、俺にやらせてくれ。頼む。』


死神は、暫く考えていたが〜仕方無いと言う顔で頷いた。
『やって見ろ!今度はヘマするなよ。』


『ああ…』
そう言って、烈火は悲の方へ近付いて行った。

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