《MUMEI》

午後もまた雨が降りましたが、今度は直ぐに止みました。

アンリ様が御声を掛けてこられたのは、3時が近付き、紅茶を淹れている時でした。

「リュート、ちょっといいかな──」

「はい、如何なされました‥?」

「あのね、お庭──雫が光って凄く綺麗なの。リュートも見に行かない?」

「はい、では御一緒させて頂きます」

アンリ様、外に出られる気分になられたようです──。

「リュート、早く行こう?」

「──はい、アンリ様」

僕は、アンリ様と庭園に向かいました。

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