《MUMEI》

「本当に綺麗ですね──」

雫のひとつひとつが、まるで宝石のようです。

それが、草は花びらや葉のあちらこちらで、キラキラと輝いているんです。

「ほら、こっちも綺麗だよ」

「本当ですね」

「──ふふっ、楽しいね」

「はい」

アンリ様が楽しんでらっしゃると、僕も楽しくなります。

それは、アンリ様も同じようです。

「リュート、見てっ、カタツムリがいるよっ」

「──ぁ、こちらにもいますよ」

「本当だぁ」

目に映る物全てが、この御方にはキラキラとして見えるのでしょうね──。

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