《MUMEI》

麻美「優斗…」
「優斗と、ずっと一緒に居たいの…」
「けど…」
「今は…」

俺「…」

麻美「どうしていいか、わからないの…」

俺「…」

麻美「周りの人達、凄くいい人達だけど…」
「…やっぱ、会いにくいなぁ…」

俺「エリや、アキラさんも?」

麻美「…ちょっとね…」

俺「…そっか…」

麻美「私の気持ちの持ちようだってのは、わかってるの…」

俺「…」

麻美「…タケって人も、私を軽い女だと思って、あんな事言ってたでしょ…」
「…みんながそうとは思わないけど…」
「…優斗…いい気、しないでしょ…」

俺「俺は、ともかく、麻美が気にしてるんじゃ、ムリだよね、みんなで楽しくってのは…」

麻美「楽しいんだよ、増田さんも、酒井さんも、いい人だし…」

「私の気持ちの問題なの…」

俺「…」

麻美「誤解しないでね、」
「みんなを疎遠にしたいなんて言ってないからね…」
俺「わかってるよ」
「みんなと一緒に居ても、麻美が、よけいな事を、気にしないようになれれば良いんだよね」

麻美「…そうなんだけど…」

俺「…一緒に考えよう、麻美」

麻美「…うん…」

俺「帰ろう、麻美」

俺は車を走らせた

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