《MUMEI》

代わりばんこに、子供をあやしながら

鉄板の上では、お好み焼きが…

麻美「優斗には、なつかないね」

茜「女の子が好きなのよ、息子は」

エリ「もう、女好きですかぁ、早いなぁ」

茜「そうね、本能かしらね」
女達の、笑いながらする会話に、俺、ついていけない…

「ただいま」
旦那さん、帰宅 

俺達「おじゃましてます」
旦那「いらっしゃい」
「おっ!お好み焼きかぁ」
茜「ビールでいい?」

旦那「ああ、ビールにしてくれ」

ネクタイを、緩めながら
よくある、家庭のシーンだった

麻美が、リビングで子供をあやしてる

俺とエリ、旦那さんが、ダイニングテーブルに

茜さんがビールを持って来た

旦那「優斗君も一杯どうだい?」

!名前知ってる…? 

俺「いえ、車なんです」

エリ「私、頂いていいですか?」

エリのグラスにビールが注がれた

旦那「茜も食べなさい、つまみ、なんかいいから」

茜「はい、これだけ、もうできますから」

茜さん、いい、奥さんなんだなぁ

俺、ちょっと気まずい…

俺の名前を知ってるって事は…
 
 
「ふぎゃっ、ふぎゃっ」
子供が泣き出した

麻美「あ、茜さん」

茜「おむつかしらね」

茜さんが子供を抱く

茜「あらぁ、やっぱりぃ」「替えましようね」

母親の顔だった

麻美が、テーブルに付いた
エリ「ママには、勝てないね」

麻美「うん、エリ、子供は?」

エリ「うん、まだ考えてなかったけど…」
「欲しくなるね、見てると」

麻美「作っちゃえば」

エリ「…でっかい、子供居るんだよね…うちには…」
麻美が笑った
 
 
何事も無く?

茜さん家を後にした

エリを送る車の中で

俺「何の企みだったの?」
麻美「ばれた?やっぱり」
エリ「ちょっと、ムリあったかなぁ」

笑い合う、麻美とエリ

俺「…で、何だったの?」
麻美「子供見せたかったの、優斗、何て言うかなぁって」

俺「…ほんとは?何」

エリ「後で、2人で話しなよ、私は言えないからね」
麻美「…」

俺「…」
ま、いいけどさ…

エリ「アキラに電話入れとくね」

エリ『もしもし、今、優斗に送ってもらってるの』
『えぇ!…』
『はーぃ、わかりましたぁ…』

エリ「優斗ぉ…ごめん、コンビニ寄って」

俺「アキラさん、飯まだなの?」

エリ「飲んでる…マスさんと酒井さん来てるって」

麻美「あらぁ、子作り出来ないね」

エリ「あんたらも、参加しなだって…」

麻美「しかたないなぁ、付き合いますかぁ」

以外な台詞だった

みんなに、会いたくないんじゃ…

麻美、大丈夫かなぁ…

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