《MUMEI》 雹里は家の中に入った。 「ただいま」 「お帰りなさい、雹(ひょう)ちゃん!」 母、里々耶はリビングからお玉を持って出てきた。 「あら雹ちゃんの友達?名前何て言うの?」 「檜泉劉眞って言います」 赤茶色の髪をして、後ろにおさげをしている雹里の母は若かった。 「劉(りゅう)ちゃんね、よろしくね」 前へ |次へ |
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