《MUMEI》

「そうかそうか、ただの同じクラスの人か

じゃあ雹里と同じクラスの人、ゆっくりしていってね」


さっさと帰りやがれ


「檜泉君、私の部屋2階だから行こう」


「あぁ、じゃあお邪魔しますね、お兄さん」


檜泉はわざとらしく言い、雹里の後を続いて階段を登っていった。


何がお兄さんだ
お兄さんと
呼んで良いのは
雹ちゃんだけだぞ


いや出来れば
お兄ちゃん
お兄ちゃまが
良いんだが…

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