《MUMEI》 さ迷い歩く気がつくと一人ぼくは 白い世界に立っていました 「誰かいるの! ―――昌兄ちゃん?」 体育館で叫んでるみたいです。 歩き方を思い出せずフラフラしました。 ここは深い底、皆一つになる世界です。 そのままぼくは動きませんでした。木や土、葉っぱみたいにそこに在ることにしました。 ぼくの後ろを誰かが走り去ります。 急に視界が広がりました。足の裏から頭のてっぺんまで全て見えてしまいます。 前へ |次へ |
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