《MUMEI》

「桜……」

「?」

「桜の花、見たいか?」

「見たい! 見たいです!」

俺、すげー!
神様と普通に話しちゃってるし!

「広めろ」

「は?」

「僕は、人間が僕を信じて覚えていてくれるから此処にいられるんだ」

「は、はぁ」

正直、意味わかんねえ。

「忘れられると、力が無くなって、最後には消えてしまう」

「……!!」

皆が、この神様を忘れたから、だから桜が咲かないのか。

「わかった。皆に知らせるよ!」

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