《MUMEI》

どうやって皆に広めるか悩みまくった俺は、
勝手に桜の木の前に看板を立てた。

『この桜には神様が宿っています』

シンプル イズ ベストだぜ!

そして、数日がたった。

「おぉ! 咲いた!」

一つだけだけど、確かに桜の花は咲いていた。

看板効果抜群!

「誰も、いないよな?」

「いるぞ、僕が。」

「良かったな! 桜、咲いてんぞ」

「………。」

「ん? どした?」

「か、感謝する。ありがと…。お前のおかげで、僕も消えずにすんだ。」

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